ワイヤーダックスとダンボールハウス 1806日間の軌跡

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1806日間の軌跡

「今日、打合せしたいから時間を空けてくれ」
上長からの電話に ひどく動揺しました。

時期的に”あの話題しかない”と直感しました。



「今日来た理由は 内示を伝えるためです。10月1日付で○○店に異動です。宜しくお願いします」

その衝撃に、一時間前から覚悟していたものの 放心状態になり 上長の言葉の半分は 耳には入ってきているのだけれど その意味合いを頭で理解できない状態でした。

今回、社内的に大きな人事異動があるであろうことは想定していましたが、売上規模が小さな店舗中心の異動であろうと高をくくっていて、まさか自分がその対象となるとは思っておらず 不意打ちでした。

いや、私だけが「不意打ち」と思っていただけで 毎年この時期には噂される人事異動です。
通常二年~三年程度という異動が 五年間も行われていなかったのは私だけ。

当然の流れだったのかもしれません。

いつの間にか、この会社の在籍期間の半分以上を占めるに至りました。 9年中5年 もはや不満など言えようありません。

仕事に戻ってみると、アルバイト達は いつもどおり仕事を頑張っていて、彼らに私の動揺を悟られまいとしましたが、その後は仕事も手につきませんでした。

本当に、想像していなかったことを突然言われてしまうと 頭の中で思い描いていた事がパッと消し飛んで、今何をしてよい物やら悩みます。

午後になると、具体的な引継の事が心配になり 後任者に電話をすると 私に「任せる」と言われました。

弊社の異動に対する内示は辞令交付日の一週間前となっており、上司の人柄によっては「相談」という体を取って内々の内示のようなものを伝えられる時もあるのですが、今回はまったくそのような事もありませんでした。

と、いうよりも 今月に限って 私は 毎月でている会議後の食事会に 犬の手術が絡んだせいもあって参加しておらず、そういった情報交換の場をなくしていました。

だからと言って、知っていたから何かが変わったか?と言われればそのような事もなく、むしろ知らずにいたことは幸せだったのかもしれません。

後任者に 「辞令交付後の10月以降に引継をしたい」旨伝えて電話を切りましたが、しばらくして 違う上長から電話があり できるだけ早く、それも9月中に引継ぎをしてほしいとの事。

実は、私が異動する先のお店は 店長が9月いっぱいで退職となります。
人員も決して多くはない店舗なので10月以降に引継ぎのスケジュールが取れるとは考えづらく 内示を受けて3日後には 自店の引継を済ませなくてはならない超ハードスケジュールとなりました。



ところで、このエントリーのURLが
wiredachs.blog13.fc2.com/blog-entry-304.html
となっているのを お気づきになりましたか?

FC2ブログの特徴で、記事として立ち上げた順番に番号が割り振られます。
このFC2にブログサービスを移行して5年、記事数は850近くになりました。

どうして304番目のエントリーを今更立ち上げているのか?

それは、
3年前に 一度 異動の内示を受けたのですが、異動する直前に 異動が反故になってしまったから。

社内的な事なので、言及できませんが その時に 一度 人事異動の記事を書き「下書き」にしておきました。

異動当日に「公開」設定に変更する予定だったのですが、先述のとおり 異動がなくなってしまったので 公開するわけにもいかず 「下書き」状態で保存しておいたのです。

3年たって 自分自身が書いた内容を読み返したのですが、その当時とは「想い」や「立場」「人員」が微妙に違い、今回 文章を流用することはできそうにありませんでした。勿論 こういった文章は流用するようなものではないのですが。



思い返すと、この約5年間に様々な人に出会い、そして別れがありました。

ほぼ毎日 「自分は良い店長になれたのだろうか」 と思い悩んだ5年間でした。
そんな想いだけが いつもふわふわと自分のまわりを いつまでも晴れない雲のように覆っていました。

毎年、卒業生を送るたびに その卒業生の事を想い 卒業生に手紙を書くことにしているのですが、その子の事を激しく叱りつけた事しか思い出せないんです。
きっと、楽しかったこともあったろうに、バカみたいに笑い転げたこともあったろうに、真剣に仕事を通して色々な事を伝えてきたはずなのに、毎回 叱責し、その私の言葉にうなだれる彼らの表情しか思い出せないのです。

自分のフラストレーションをぶつけられる仕事と思われがちですが、言う方だって 自分が放ったその言葉に 自分自身傷つくのです。

申し訳なさそうにうなだれる子、反論ありげに私を見る子、ただただ叱られている事に嫌悪する子、いろいろな反応をする彼ら

そのたびに、
「店長の仕事は嫌われる事」 
「アルバイトに無関心になったら終わり」

と自分に言い聞かせ鼓舞することにしてきましたが、何度も何度も 辛くなって、嫌になって、「どうしてこの仕事を選んでしまったのだろう?」と思ったことも何度もあります。

私たちの仕事は、その時に すぐに理解してもらえるものではないと思っています。
おそらく数年後、自分たちが部下を持つ立場になった時に 初めて理解される事だろうと思います。

肯定はしなくても良い。
ただ、その時々で 店が最善な状態になるよう、私は社員として それを正しいと判断し実行した。
叱責されるアルバイトの気持ちなど考えずに。



私は、アルバイトの事を 自分の子供のように接してきたつもりです。

私達夫婦には、子供がいません。
妻と出会い付き合い始めたのが22年前ですから、仮に即結婚していたとしたら 大学3年生の子供がいても不思議ではないとも言えます。

ただ、私自身が意識的に彼らを「我が子のように扱おう」と思ったことはありません。
知らず知らずのうちにそうなっていました。
気が付いたら息子や娘が25人にも膨れ上がっていたようなものです。

極論、私の好みで採用できますので、アルバイトの事が可愛くないわけがないんです。
まぁ、採用後に「??」とか「やっべっ、ミスったわw」となる時もあるのですが むしろ そう言う人の方が活躍してくれる職場でもありました。

この店での5年間は、私の会社生活の中でも「のめり込んだ」5年間でした。

アルバイトとはある程度の距離感を持って付き合わなくてはならないのですが、よく飲みにも行ったし、遊びにも行ったし、時間をかけて話したこともあった。

そして、ある事に気が付いたのです。
言葉的には「店長とアルバイトは家族のような物」などと言うし、よく聞く言葉なんですが それに近い物が私の中に芽生えていた事を。

「父性愛」

真剣にその子達の将来を考え、真剣に向き合う。そんな風に接してこれたのは 彼らが純粋に私の事を信頼してくれたからだと思っています。

店長としての私は あまりにも力不足で いろいろな壁にぶつかり、立ち止まり、悩み。間違った判断もたくさんあった後悔も多い。そんな5年間でした。
しかし、父親のように慕って 接してくれる彼らの存在が いついかなる時も私の原動力になり そんな壁を打ち破る事が出来ました。



主婦やフリーターのアルバイトさんも多くいました。

彼らは 私の最良の相談相手でした。
社会を経験している彼らは 私が煮詰まっている時にそっと手を差し伸べてくれたり、ほっとするような一言をかけてくれたり。微妙なさじ加減がたまらなく有難かった。

社会を経験してきたり、子育てを通して人を育てることを知っている彼らの言動は 尊敬に値するものでした。

学生には 「上から」 な接し方をしてきた私ですが、主婦の方々の意見や助言は 後からでも胸に響くものが多く、本当にありがたかった。

「いさめてくれる人」 がいなくなったらお終いです。
その言葉は 押し付けがましくなく、私自身が「気づき」を与えてもらえる そんな言葉でした。

尊敬できる方々が、私の道しるべとなり こうやって5年間仕事をつづける事ができました。



彼らと共に過ごした 1806日間は私にとってのかけがえのない日々でした。

私は 店長と言う立場について、この店に異動するまで アルバイトよりも高い位置にあって「偉い」とか「指示する立場」「与える立場」と言うように思っていました。

しかし、実際には この店に来て色々な事を学びました。
そんな中で
「私がこの店に来たときは ただ役職が店長なだけで、実際には アルバイトの皆さんやお客様から 店長として育てていただいていた」
という事に気が付きました。

これも親子関係に似ています。
生まれついての父親・母親なんていないんです。子供ができた時に初めて 父親・母親になり、その子供の成長と同時に父親・母親として成長していくのです。

成長をさせてもらった5年間でした。本当に感謝しています。


社員としての私は、もともと出世欲はないのに 気が付いて見れば まぁソコソコに偉くもなってしまい どうやら期待もして頂いているみたいで 自分の立ち位置に戸惑う事もあります。



上長に、
「○○さん(私の名前)の店のアルバイトさんはさぁ、 ○○さんの事が大好きだよね」 
と言われ ハッとしました。

リップサービスで 「たまには顔を出して」「遊びに行きます」などと言われると嬉しい物ですが、辛いのですが、そういう事はやめにしておきます。
お互いに、ここで立ち止まってはならないのだなと思いました。


後任の店長は、私が 「コイツこそは!」と思っていた人が来てくれました。

実力的には、若いのに相当なもので 知識や経験もあり、何よりアツい。

私自身 彼の事を信頼しているし、後輩ながら彼の事を尊敬しています。
後任店長の元で 一致団結して「より良い店」「家族や友達に自慢できる店」にしてくれることを切に願っています。

そして、私の次なる目標は この店に 追い付き、追い越し、もっと 良い店にすることです。
この店で経験したすべてのことが、私の糧になるはず。

次の店は、ちょっと大きな使命をもって入店することになりそうです。
つまづいた時、この経験を胸に 転んでしまう事を恐れず、さらなる大きな一歩を踏み出す決心をしました。



無難なので(笑)

こういった挨拶の時には この言葉で締めくくる事にしています。

― ありがとうございます -

私たちのチェーンでは、「ありがとうございました」という過去形の感謝の挨拶を使いません。
それは 相手との関係性が過去形にならず、つねに現在形の関係で居続けることを願っているからです。

そこに、私はいないけれど、みんなとの関係性は 常に現在形でいても良いよね?

ありがとうございます!
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